本日P先生との初授業。あらかじめStanislavskyの影響を受けていることはきかされていた。
ひとことでStanislavskyといっても、いろいろ複雑なので、興味あれば調べて見てください。とりあえず、アメリカのアクターズスタジオなどで現在教えられてる演技の基本となったものだ。
まずはじめに、皆で輪になり、ひとりづつ、好きな動きをしながら音を声でだす。動作は、ドアを開けてこんにちは、等といった、現実的なものになってはならない。
そしてその動作を、生徒皆で2,3回一緒にやる。その時、最初に紹介した人の真似ではなく、あくまでも動きは同じにしながら、自分の”解釈”を足さなければならない。
たとえば一人の動作は、キャーと叫びながら飛んだりして、喜んでる姿を現してるときに急にとまって、最後には悲しそうに振り向くとういうもの。現実的、抽象的ではあってならないが、感情や、意欲を示すような動作が好ましい。またその動作を皆そろってやると、教室にはすごいエネルギーがたまる。一緒に始めて一週間もたたないが、本当にいいクラスになりそうだ。
他には、集中力を鍛えるゲームまがいのトレーニング。手をたたいて、誰かに向かって両手を広げて、色、名前、果物など、シリーズになりうる言葉を言う。それをあいては一度手をたたいて言ってきた人にむかってもう一度言い、ちがう人の方をむいて、同じようにちがう言葉を言う。そしていつの間にか、同時に色シリーズ、動物シリーズ、果物シリーズが輪の中を回っていて、全てに注意してなくてはならない。
”ピンク-オレンジ
オレンジ-メロン”と、いつの間にか色だったのが間違って果物になってしまった場合、元の色に戻さなくてはならない。
”メロン-赤”といった具合に。
自分の番でなくとも、注意深く全てを聞いていなければならない。”今のオレンジは色の方だ”と、ちゃんと把握してなければならない。そして同時に二つの言葉を”受け取った”ら、順番に両方に応じなければならないのである。 これはかなり難しい…。
最後には、マイムを使ったエクササイズ。適当にあるシチュエーションを思い浮かべながら動いて、好きなときに動きを止める。そのときとったポーズを次の人がとり、最初にいた人が舞台からいなくなったときに、そのポーズから新しい動きを生み出していくというもの。皆やったら、全く同じものを始めからやってみる。2回目になると、最初は感情など感じていたはずが、頭脳化してしまうことが多い。何をやってたか思い出そうとするからだ。そうすると大体動きが曖昧になったり、早くなったりする。2回目が終ると、一人一人自己審査。ここが早かった、この動きは最初と同じにできた、ここの動きが曖昧になってしまったなど皆言葉にして言う。そして3回目に突入。しかしそのまま全く同じではつまらないので、今度は自分が動いているときに、違う生徒が効果音を出す。ソレによってまただいぶ変ってくる。全く同じ動きをしなければいけないのに、音のせいで、リズムが変ってしまったり、リアクションがかわってしまう。しかしそうやって同じ動きが新しくなっていくのである。
演劇は、ひとつの舞台を何回も何回も演じなければいけない。しかし、演じるたびに、変っていく。全く同じことを繰り返すのは不可能だ。そんななかで、どこが変わって、どこが変らないのか。どこに注意して変らないようにすればいいのか。そういうことを学べるエクササイズだ。
今日は集中力、繰り返し、といった、演技に欠かせないものを改めて学んだ。