本日は、J-H先生と、Commedia dell'arte の初授業。
やはりリラクゼーションから始まる。Feldenkrais運動だ。整体になるらしく、まじめにやれば、身長も数センチ伸びるとか。
次にはインタビューごっこ。生徒同士も先生ともなじんでいく。また、これにより、皆の舞台の上での反応や対応力がわかってくる。たとえば、
”-好きな演劇作家は誰ですか?
-シェークスピアです
-あぁ、シェークスピアですか。”
という風に、相手の答えを言い返したりする人。それは、ただの時間稼ぎになる。”インプロ”(即興)がベースとなるCommediaでは、こういった時間稼ぎは絶対に使ってはならない。観客が同じ台詞を二度聞いても何も面白くないのである。
コミカルな”間”をとる人もいたり、質問がどんどんでてきたりと先生はこれら全部少しずつどうつかえるか学んで行く事になるといった。
インタビューが終って休み時間。戻ったら、今度はCommediaの歴史について語ってくれた。
イタリアで16世紀ごろ(1545年2月21日?だったかな?と言われてるらしい)にはじまって、あっという間にヨーロッパ全土にわたったそう。詳しくは
http://www.officeww.com/mime/about/dellarte.html
で見てみてください。とても面白いですよ、独特で。
能や歌舞伎、インドのカタカリなどの、東洋の演劇とは対照的な”Representation”(表現でいいだろうか)の演劇だ。東洋では、なんでもSymbolized(象徴的)になってるが、Commediaでは全てが表現である。実際のものをそのまま、または、誇張して表現する。…この違いはつたわりますか?
話の途中で、先生は、悲劇などより観客の反応がとても身近に感じられるから、Commediaが好きだと言った。何より観客に愛されたいのだと。
”役者は皆ノイローゼ”と役者Fabrice Lucciniは言ったそうである。皆愛情をもとめているのだ。
それを聞いたときに涙が出そうになった。そんなこと分かりきっていたのに、改めて言葉で聞くと、実感がわいたのだろうか。